理系サラリーマンの趣味と勉強

理系サラリーマンの趣味と勉強のブログです。

某ワクチンの接種

某ワクチンの接種2回目完了しました。

 

初回の接種の際は、腕が痛いのと若干の倦怠感のみでしたが、今回は倦怠感が初回より強く、加えて悪寒もありました(単純に気温が下がっているのもある??)。

また、風邪やインフルエンザのときに、感覚が過敏になる症状に似た感じがありました。

皮膚に触ってみると、ピリピリとした感じの痛みが走るような感じです。

 

初回で腕の痛みなどが嫌だったので、解熱鎮痛剤を服用しましたので、熱はほとんど出ていませんでした。

 

3回目接種も検討されているようですが、最近は感染者数も減ってきていますし、このまま収束して接種不要になれば良いですね。。。

 

 

 

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HPLCでのゴーストピーク◇原因は◇対策は

HPLCを使用する際にしばしば発生するトラブルはゴーストピークの出現かと思います。

 

液クロ虎の巻―誰にも聞けなかったHPLC Q&A

 

ゴーストピークとは

ゴーストピークとは、本来検出されるはずのないピークのことです。

つまり、注入した試料に由来しないピークです。

試料に含まれる成分のみを評価の対象としなければならないのに、試料に由来しないピークが検出されてしまったら、分析の目的を果たせなくなってしまいますね。

 

原因は

原因はいくつか考えられますが、主に以下が原因となることが多いです。

・前に注入したサンプルのキャリーオーバー

 ゴーストピークが検出される前に注入した試料がインジェクタ部分などに残存してしまうと、次の試料を注入した際に、一緒に溶出されてしまうことがあります。

 何度か注入を繰り返す中で、ゴーストピークが小さくなっていく場合は前注入のキャリーオーバーが疑われます。残存してしまった成分が注入を繰り返すことで洗浄されるためです。

・溶存空気

 移動相は通常脱気したものもしくはオンライン脱気したものを使用しますが、脱気が不十分な場合、ゴーストピークとして現れることがあります。

・移動相中の不純物

 移動相中に均質に不純物が含まれる場合、それがベースラインとなるため、問題になることは少ないですが、グラジエンと分析などの場合は、溶媒比率が変わることで、溶出の仕方も変わってしまうので、ピークのような形でクロマトグラムに現れてしまうことがあります。

・試料のコンタミ

 これはゴーストピークというか微妙かもしれませんが、試料自体が汚染されている場合も当然通常見られないピークが検出されることになります。

 この場合、試料自体が汚染されているため、何度注入しても同様のゴーストピークが検出され続けることになります。

・試料の劣化

 試料は必ずしも安定であるとは限りません。調製した後、分解が進んだりする場合もあります。調製直後の試料と調製後時間の経った試料を測定することでクロマトグラムに変化があるかどうかを確認しましょう。

・使用器具の汚染

 これはあまり考えたくないですが、試料の調製に使用する器具が汚染されていた場合は、その汚染由来のピークが検出されてしまう可能性があります。

・装置内の汚染

 ブランク溶液を何度も注入してもゴーストピークが見られる場合、装置内が汚染されている場合があります。

 

対処法は

・前に注入したサンプルのキャリーオーバー

 多くのHPLCインジェクターのオート洗浄機能がついており、洗浄用の溶媒をセットすることになります。

 キャリーオーバーする成分を溶かしやすい溶媒を洗浄溶媒として使用することで、キャリーオーバーを防止することができます。

 また、キャリーオーバーしやすい成分を注入した後に、何本か洗浄用のサンプルを注入するような設定にするのも有効かと思います。

・溶存空気

 できるなら、移動相をオンラインで脱気できる装置を購入すると良いと思います。装置に繋ぐ前に、移動相を脱気する方法もありますが、脱気しすぎた場合、逆にガスを溶かしこみやすくなることもあるそうです。

 また、脱気の際は、アスピレーターで陰圧にしながら行うことが多いかと思いますが、移動相が2液以上の混液の場合、揮発しやすい成分から蒸発してしまい、組成が変わってしまうので注意が必要です。

 基本的には、装置自体にデガッサーと呼ばれる脱気装置をつけていれば大きな問題はないかと思います。

・移動相中の不純物

 なんの操作を行う場合でもそうですが、操作をする際は綺麗な環境で操作しましょう。移動相にコンタミしてしまった場合はそれを取り除くことは基本的に不可能ですし、できるとしても作り直した方が早いので、諦めて移動相を作り直しましょう。

 また、移動相に使用する試薬のグレードにも注意しましょう。特に、UV検出器を短波長で使用する場合は、UV吸収の少ないHPLCグレードのものを使用すると良いと思います。

・試料のコンタミ

 試料がコンタミしてしまった場合も、基本的には試料を調製しなおしましょう。

 すでに成分がわかっている試料の分析の場合はコンタミに気付きやすいですが、未知物質の分析の場合は、そもそもそのピークが試料由来かどうかをきちんと判断する必要があります。試料の性質に関する知見を持つのも大切ですが、簡単に試料由来か判断するには、検体の数を増やす方法があります。例えば10個試料を調製して10個とも同じようにコンタミすることはありませんので。

・試料の劣化

光によって分解する可能性がありますので、バイアルは褐色のものを使用したほうが無難かと思います。また、温度による影響を受ける場合はサンプルラックに温調機能がついている機種を使用するようにしましょう。可能であれば溶解に使用する溶媒も検討できると良いと思います。

・使用器具の汚染

 使用器具については、しっかり洗浄を行うようにしましょう。器具に吸着しやすい検体を使用した場合は、適切な溶媒などを使用してきちんと洗浄しましょう。使用する前に、試料調製に使用する溶媒で共洗いして使用すると、汚染のリスクを低下させることができます。また、HPLC用のバイアル由来のピークが確認されることもあるそうですので、不活性バイアルの使用も検討しましょう。

・装置内の汚染

 移動相や試料はできるだけ清浄なものを使用するようにしましょう。必要に応じて、試料の注入前にフィルタ処理を行うのも効果的だと思います。特に、今日雑物が多い試料の場合は必ずフィルタ処理を行うようにしましょう。

 装置の洗浄には、水、アセトニトリル、メタノール、イソプロパノール混液に蟻酸を少量添加した洗浄液を用いることが多いです。洗浄後は水をしばらく通液するのを忘れずに行う必要があります。

 また、塩を含む移動相をよく使用する場合、LC装置内に塩が析出していることがよくあります。塩を含む移動相を使用した場合は、こまめに水洗浄をしたほうが良いと思います。

 

まとめ

今回は液体クロマトグラフィで見られるゴーストピークの原因を7つ紹介しましたが、私個人の経験で言うと、前注入のキャリーオーバーの頻度が高い印象でした。こちらについては、装置の高性能化に伴い減って行くのではないかと多います。

HPLCを多く使っていくと、今回紹介したような理由以外でもゴーストピークが見られることもあると思います。中には、何が原因かよくわからないけどいつの間にかうまくいったといったこともあると思います。

経験を積むごとに何が原因かの勘所のようなものがつくと思います。

装置を使用していて、もっとも勉強になるのはトラブル対応の時かと思います。

良い勉強と思ってトラブルにも対応できると良いですね。

 

HPLCは多くの参考図書がありますので、興味のある方は購入してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

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すべてがFになる◇理系ミステリ◇小説◇メフィスト賞

今日は私のお気に入りの小説「すべてがFになる」を紹介したいと思います。

すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫)

ドラマ化やアニメ化もされたのでご存知の方も多いかと思いますが、この本は森博嗣のデビュー作で、第一回メフィスト賞受賞作品です。

 

あらすじ

主人公である二人の天才、犀川創平と西之園萌絵が世紀の天才である真賀田四季に会いにある島の研究室に行くのですが、そこで、真賀田四季が両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた状態で死んでいるという殺人事件に巻き込まれてしまいます。

謎を解くべく、二人が調査を進める中で、真賀田四季のPCに残された「すべてがFになる」というメッセージを発見し、深まる謎に挑んでいくこととなります。

謎解きのプロセスは殺人の動機などについてはあまり考慮されず、どのように行われたのか、誰になら可能なのかなどの視点で推理が進んでいきます。

 

作品の魅力

主人公である犀川創平は国立大学建築学部の助教授(今でいう准教授)で西之園萌絵は同学科の学生で、二人ともゴリゴリの理系人間です。他の登場人物もほとんどは理系で、キャラクターも立っています。

事件解決までの流れの中でのキャラクター達の対話に注目していただきたいです。

もちろんミステリ的な要素も申し分なく、ミステリ好きの方にもおすすめできる一冊です。

副題のTHE PERFECT INSIDERも読了した際には秀逸な副題だと気づくかと思います。

 

余談

冒頭で西之園萌絵真賀田四季の対話があるのですが、その中で面白い問題があったのでご紹介したいと思います。ぜひ皆さんも考えてみてください。単純な問題ですが、なかなか面白いと思います。

 「1から10までの数字を2つのグループに分け、それぞれのグループの積を取った時、 両者のあたいが等しくなることはあるか。」

ヒントは、「7は孤独な数字」です。

ググれば答えは出てきますが、この問題が気になる方はぜひ本編も読んでみてください。

きっとお気に入りの本になると思います。

 

 

 

 

映像化作品

漫画化やアニメ化、ドラマ化もしていますので、興味のある方はそちらも見てみると良いと思います。

 

 

 

 

 

 

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カップ麺◇液体スープ◇なぜ後入れ

休みの日の昼食はカップ麺で済ませることもあります。

最近のカップ麺では粉末スープだけでなく、液体スープを入れる商品も多いと思います。

この液体スープですが、多くの場合は後入れの場合が多いですよね。

今日はカップ麺の液体スープがなぜ後入れなのか調べてみました。

メーカーの公式見解は見つけられなかったので、個人的な見解も含まれています。

もし違っているようでしたらご指摘いただけますと幸いです。

 

 

そもそもなぜ液体スープなのか

まずはなぜ液体スープが使用されるかについてですが、これは見た目から感覚的にわかるかもしれませんが、液体スープは脂がかなり多く含まれています。

粉末スープの場合はフリーズドライ技術やスプレードライ技術によって製造されますが、いずれの粉末化技術も油分の乾燥にはあまり向いていません。

油分を含んだコッテリ系のラーメンの場合は粉末スープだけでは、味を再現できないため、脂をしっかり含ませることができる液体スープが使用されます。

 

なぜ後入れなのか

それでは、上記の液体スープが使用される理由を踏まえて、なぜ液体スープが後入れなのか解説していきたいと思います。

液体スープに多く含まれる油分ですが、水とは混ざりにくい性質を持っています。

これは、油は無極性分子なのに対し、水は極性分子だからです。

相性が悪い際によく使われる「水と油」という言葉からもよく連想できるかと思います。

もし、油分の多い液体スープを先に入れてしまった場合、カップ麺の中はどのようになるでしょうか。

カップ麺は乾燥させた麺や具材を乾燥させることによって長期保存できるような状態にし、そこにお湯を入れることによって、麺などに水分が染み込み、元の状態に戻っていくことになります。

お湯を入れる前に液体スープを入れてしまうと、油分を含むスープが麺や具材に混ざってしまい、水を弾いてしまうため、水分が染み込みにくくなり、うまく戻りにくくなります。

また、麺や具材だけでなく、粉末スープもある場合、粉末スープに液体スープが絡み、こちらも水分を弾いてしまうため、お湯に溶け出しにくく、ダマになりやすくなります。

 

まとめ

液体スープが後入れの理由は、油分を多く含む液体スープを入れることによって、麺や具材にお湯が染み込みにくくすることや、粉末スープがダマになってしまうことを防止するためのようです。

この原因を考えると、粉末スープを入れ、お湯を注いである程度とかした後、液体スープを入れ、麺や具材に触れないようにすると先いれでも問題ないかも?

今度カップ麺を食べるときに試してみようかと思います。

 

 

 

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ブログタイトル変更

これまで子持ち共働き社会人がセミリタイアを目指すブログというタイトルでブログを書いてきましたが、タイトルと記事内容がマッチしていなかったので、タイトルを変更することにしました。

変更後のタイトルは「理系リーマンの趣味と勉強」にします。

収益化にタイトル変更は不利に働くかとも思いましたが、今のところ固定の読者もほぼいないようですので、より内容にあったタイトルに変更することにしました。

 

今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

 

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山芋で唇が痒くなる理由◇対策は?

昨夜は山かけご飯を食べました。

山芋を食べると口周りが痒くなることは有名な話かと思いますが、その原因はご存知でしょうか。

 

 

原因は

山芋を食べたことで生じる痒みの原因は山芋に含まれるシュウ酸カルシウムという物質です。

シュウ酸カルシウムはCaC2O4で表される物質です。

針状の結晶構造を持ち、針状の部分が唇などに触れるとチクチクと痛痒い症状が出ます。

尿路結石の原因としてご存知の方もいるかもしれませんね。

 

対策は

シュウ酸カルシウムは酸に溶解するため、痒みの出た部分に酢を当てることで解消されます。

また、シュウ酸カルシウムは皮付近に多く含まれますので、皮を厚めに向くと痒みが出にくいです。

 

最近は冷凍の山芋も売っていますね。

自分でおろすのは面倒ですが、小分けパックで売られているものもありますので、とても使用しやすいです。

自分でおろす必要がないので、手も痒くなりません。

 

 

 

 

 

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生物の復習◇モデル生物とは◇条件は

今日はモデル生物について復習していきたいと思います。

 

 

モデル生物とは

モデル生物とは、モデルのようにスタイルの良い生物 ではなく、その生物だけでなく、広く生物一般に見られる生命現象を研究する際によく用いられる生物のことです。

例えば、動物であればマウスやメダカ、植物であればシロイヌナズナミヤコグサ等です。

 

モデル生物に求められる条件とは

どんな生物でもモデル生物として用いられるわけではなく、選ばれる理由があります。

以下にモデル生物に必要な性質を挙げます。

・扱いやすい

・飼育、維持しやすい

・世代交代が早い

・ゲノムサイズが小さい

・遺伝子組み換え技術が確立されている

モデル生物ということで、当然実験に用いることになるのですが、その際に、大きかったり、凶暴であったりしたら、まともに実験出来ませんので、扱いやすさは重要な要素になります。

また、現在の生物学は遺伝子に関する考察は必須になってきていると思いますので、遺伝子組み換え技術などが確立されているということは、モデル生物としてはかなり重要で、前提条件かと思います。

分子遺伝学的な実験を行うにあたり、ゲノムサイズが小さいことや、世代交代が早い点は実験的技術の適用しやすさや、実験結果の確認の迅速性に関わる重要な性質になります。

 

モデル生物を利用するメリットは

モデル生物の条件自体がそもそも実験生物として取り扱うメリットにもつながっています。

その性質からモデル生物は多くの研究者が利用することになります。

そのため、その生物に関する知見の蓄積はその他の生物の比ではありません。

競争は激しいということにもなりますが、知見の蓄積が多いということは、研究者自身の研究の進歩につながる手法が早く得られる可能性があるということです。

例えば、マイナーな生物を取り扱っていた場合、モデル生物では適用できる実験手法がまだ適用されていないということがあります。

その場合はその手法の確立を行うことから始めなければなりませんので、主目的の研究に進むまでのハードルがあることとなります。

 

まとめ

モデル生物とは、研究に用いるにあたり、実験に適した性質を有しており、また、多くの研究者が利用するため、知見の蓄積が多く共有されており、研究の幅を広げやすいメリットのある生物だと言えます。

モデル生物の研究は生命一般に見られる普遍的な研究で面白みがあると思いますが、モデル生物以外の生物についても、一筋縄では研究が進まない楽しさもあると思います。

 

 

 

 

 

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