今日は私のお気に入りの小説「すべてがFになる」を紹介したいと思います。
ドラマ化やアニメ化もされたのでご存知の方も多いかと思いますが、この本は森博嗣のデビュー作で、第一回メフィスト賞受賞作品です。
あらすじ
主人公である二人の天才、犀川創平と西之園萌絵が世紀の天才である真賀田四季に会いにある島の研究室に行くのですが、そこで、真賀田四季が両手両足を切断され、ウェディングドレスを着せられた状態で死んでいるという殺人事件に巻き込まれてしまいます。
謎を解くべく、二人が調査を進める中で、真賀田四季のPCに残された「すべてがFになる」というメッセージを発見し、深まる謎に挑んでいくこととなります。
謎解きのプロセスは殺人の動機などについてはあまり考慮されず、どのように行われたのか、誰になら可能なのかなどの視点で推理が進んでいきます。
作品の魅力
主人公である犀川創平は国立大学建築学部の助教授(今でいう准教授)で西之園萌絵は同学科の学生で、二人ともゴリゴリの理系人間です。他の登場人物もほとんどは理系で、キャラクターも立っています。
事件解決までの流れの中でのキャラクター達の対話に注目していただきたいです。
もちろんミステリ的な要素も申し分なく、ミステリ好きの方にもおすすめできる一冊です。
副題のTHE PERFECT INSIDERも読了した際には秀逸な副題だと気づくかと思います。
余談
冒頭で西之園萌絵と真賀田四季の対話があるのですが、その中で面白い問題があったのでご紹介したいと思います。ぜひ皆さんも考えてみてください。単純な問題ですが、なかなか面白いと思います。
「1から10までの数字を2つのグループに分け、それぞれのグループの積を取った時、 両者のあたいが等しくなることはあるか。」
ヒントは、「7は孤独な数字」です。
ググれば答えは出てきますが、この問題が気になる方はぜひ本編も読んでみてください。
きっとお気に入りの本になると思います。
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映像化作品
漫画化やアニメ化、ドラマ化もしていますので、興味のある方はそちらも見てみると良いと思います。