休みの日の昼食はカップ麺で済ませることもあります。
最近のカップ麺では粉末スープだけでなく、液体スープを入れる商品も多いと思います。
この液体スープですが、多くの場合は後入れの場合が多いですよね。
今日はカップ麺の液体スープがなぜ後入れなのか調べてみました。
メーカーの公式見解は見つけられなかったので、個人的な見解も含まれています。
もし違っているようでしたらご指摘いただけますと幸いです。
そもそもなぜ液体スープなのか
まずはなぜ液体スープが使用されるかについてですが、これは見た目から感覚的にわかるかもしれませんが、液体スープは脂がかなり多く含まれています。
粉末スープの場合はフリーズドライ技術やスプレードライ技術によって製造されますが、いずれの粉末化技術も油分の乾燥にはあまり向いていません。
油分を含んだコッテリ系のラーメンの場合は粉末スープだけでは、味を再現できないため、脂をしっかり含ませることができる液体スープが使用されます。
なぜ後入れなのか
それでは、上記の液体スープが使用される理由を踏まえて、なぜ液体スープが後入れなのか解説していきたいと思います。
液体スープに多く含まれる油分ですが、水とは混ざりにくい性質を持っています。
これは、油は無極性分子なのに対し、水は極性分子だからです。
相性が悪い際によく使われる「水と油」という言葉からもよく連想できるかと思います。
もし、油分の多い液体スープを先に入れてしまった場合、カップ麺の中はどのようになるでしょうか。
カップ麺は乾燥させた麺や具材を乾燥させることによって長期保存できるような状態にし、そこにお湯を入れることによって、麺などに水分が染み込み、元の状態に戻っていくことになります。
お湯を入れる前に液体スープを入れてしまうと、油分を含むスープが麺や具材に混ざってしまい、水を弾いてしまうため、水分が染み込みにくくなり、うまく戻りにくくなります。
また、麺や具材だけでなく、粉末スープもある場合、粉末スープに液体スープが絡み、こちらも水分を弾いてしまうため、お湯に溶け出しにくく、ダマになりやすくなります。
まとめ
液体スープが後入れの理由は、油分を多く含む液体スープを入れることによって、麺や具材にお湯が染み込みにくくすることや、粉末スープがダマになってしまうことを防止するためのようです。
この原因を考えると、粉末スープを入れ、お湯を注いである程度とかした後、液体スープを入れ、麺や具材に触れないようにすると先いれでも問題ないかも?
今度カップ麺を食べるときに試してみようかと思います。
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