今日は絶対湿度と相対湿度について調べてみました。
天気予報や湿度計で日ごろ湿度を見る機会があると多いますが、基本的にこれらの湿度は皆相対湿度と呼ばれるものです。
絶対湿度とは
絶対湿度とは、一定体積にどれだけの水蒸気が含まれているかを示し、g / m^3やkg / kgで表します。それぞれ空気1 m^3あたり何gの水蒸気が含まれるかと、空気1 kgあたり何kgの水蒸気が含まれるかを表しています。
相対湿度とは
相対湿度とは、ある温度の空気が含める最大の水蒸気量に比べて、どの程度水蒸気を含んでいるかを示し、単位は%RH(relative humidity)で表します。
例えば、20℃の時、1 m^3あたり最大約17 gの水蒸気を含める場合に、1 m^3あたり8.5 gの水蒸気を含んでいる場合の湿度は50%RHとなります。
相対湿度が100%RHの時の温度を露点温度といい、結露が生じます。
相対湿度を見る際の注意点
上記の絶対湿度と相対湿度の意味からもわかるように、実際の空気の湿り具合は、絶対湿度でしかきちんと判断できません。
なぜなら、空気は温度によって含むことのできる水蒸気の量が異なるからです。
空気は温度が高いほど含むことのできる水蒸気の量が多いので、同じ湿度50%だとしても、30℃の時の場合と、10℃の場合で、含まれる水分の絶対量は異なります。
つまり、冬場は空気が冷たくて、空気が水蒸気を含みにくいために、同じ相対湿度であったとしても、夏場に比べると絶対湿度は低いことになります。
加湿の方法
加湿の方法はイメージしやすいかと思いますが、気化させた水分や微細な水滴を放出する方法があります。
いずれも最終的には水分が蒸発して気体の状態になりますので、気化熱で温度は下がることになります。
除湿の方法
除湿を行うには、空気中の水分を取り出す必要があります。上で説明したように、温度が低い方が含める水蒸気の量が少ないため、水分を含む空気を冷却することで結露を生じさせることができます。結露部分の水を回収することで、空間内の湿度を下げることができます。
まとめ
夏場の湿度と冬場の湿度が数字のわりに乾燥度合いに違いがあるのは相対湿度で比較していたからなんですね。
除湿や加湿についても温度のコントロールが重要な役割を果たすことになります。