倫理学については全く勉強したことがなく、功利主義についても聞いたこともありませんでしたが、入門ということで読んでみました。
はじめての倫理学という趣旨もあって、私のように倫理学についての知識がゼロでも順を追って功利主義について理解することができました。
まず、功利とは功績や利益といった意味です。功利主義とは、社会全体の幸福を重視する考え方のことで、最大多数の最大幸福を目指します。
導入は功利主義について知識のないJ美という登場人物が友人との議論の中で功利主義について学んでいくというところから始まります。
功利主義の成り立ちからその変遷まで丁寧に解説されていますので、非常に理解しやすかったです。
これまで倫理学に触れることなく生きてきましたが、人生における選択の際の考え方の基準になる非常に重要な学問だと感じました。
これまで漠然と考えていたことについての指針が得られるかもしれません。
お堅い本という感じではありませんので、倫理学や功利主義に少しでも興味がある方には非常におすすめの一冊です。
本の要約が読めるサービスに「flier」というサイトがあります。
無料でも試せますので、下記リンクから一度お試し頂ければと思います。