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ガスクロ◇水素炎イオン化検出器◇FID◇原理◇仕組みは?

今日は水素炎イオン化検出器(FID)についてまとめました。

 

役にたつガスクロ分析

 

水素炎イオン化検出器(Flame Ionization Detector  FID)とは

水素炎イオン化検出器 FIDとは、ガスクロマトグラフィに用いられる検出器で、もっともポピュラーに用いられるものの一つです。

読んで字のごとく、水素の炎で成分をイオン化し、それを検出する検出器です。

検体を燃やしてイオンを発生させることになりますので、無機物の検出には使用できません。

有機物の多くは高感度に検出可能ですが、炭素数の少ない化合物に対しては感度が低くなってしまいます。

 

FID検出器はジェットやFIDノズルと呼ばれる筒状の部品に水素と空気、メークアップガスを流し込み、着火することでフレームを発生させています。

ここに試料が流れ込むことによって試料がイオン化し、コレクターによって検出されます。

メークアップガスとは検出器内の流量を安定させる役割を担っています。キャリアガスと同様に、窒素やヘリウムが用いられますが、窒素の方がヘリウムに比べて粘性が高いため、シャープなピークが得られると言われています。

また、パックドカラムを使用した分析では、カラムの流量が高いため、通常メークアップガスは不要です。

 

ガスクロと言ったらほとんどの場合FID検出器が備え付けられていると思いますので、しっかり原理を押さえておきましょう。 

 

 

 

 

 

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