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危険物甲種◇おすすめの資格◇勉強方法は?◇おすすめの参考書は◇目指せ最短合格!

私は学生時代に危険物甲種の資格を取得しました。

危険物取扱者には甲乙丙の種別がありますが、基本的にはご自身の業務に必要な種類の乙種を取得すれば十分かと思います。

 

 

危険物取扱者とは?

危険物取扱者とは、消防法で定義された危険物を取り扱う際に必要になる資格で、国家資格となっています。

消防法での危険物とは、自身が可燃性であったり、可燃物を燃えやすくするような物質のことで、平たく言えば、火災を生じる原因となりうる物質のことです。

危険物取扱者には大きく分けて甲、乙、丙の3種があり、乙はその中でさらに6種類に分類されています。

取り扱える危険物の種類によって乙種は6分類に分けられており、甲種に合格すれば乙種全類合格と同等の資格が得られます。

丙種については、乙4類の資格に若干制限を追加したもので、最も難易度が低いものとなります。

 

乙種の6分類は以下のようになります。

1類

 酸化性固体

2類

 可燃性固体

3類

 自然発火性物質及び禁水性物質

4類

 引火性液体

5類

 自己反応性物質

6類

 酸化性液体

 

なかでもメジャーなのはやはり乙四類でしょう。

受験者数は全種の中で最も多く、令和3年では11,320人で、乙種合計の8割程度に上ります。

これはやはり、ガソリンや灯油といった日常に使われる頻度が高く、必要な業務が多いことが理由でしょう。

 

甲種については、すべての種類の危険物の取扱と立ち合いが可能となるもので、試験範囲も乙1~6類まですべてが含まれます。

 

受験資格は?

甲種

 大学等卒業で、科学に関する学科等を卒業したも。大学等で科学に関する科目を15単位以上取得したもの。

 ここでいう大学等には、短大や、高専専修学校も含まれます。

乙種危険物の免状を取得し、2年間の実務経験を経たもの。

乙種4種以上を取得したもの。

ただし、組み合わせがあり、1類と6類、2類と4類はペアになっており、1類と6類を持っていても、2種類取得したとはカウントされませんのでご注意ください。

乙種、丙種については特に受験資格は設けられていません。

 

試験内容は?

基本的にはどの種も大きく分けて、各種危険物の防火、消化方法についての問題と、物理化学に関する問題、法令に関する問題の3種が出題されます。

問題形式はいずれの種も選択形式となっています。

乙種については、別の乙種の免状を所有していれば、共通科目である法令と物理及び化学の問題については免除されますので、その種の対象の危険物についての問題のみ回答することとなります。

また、火薬類製造保安責任者や火薬類取扱保安責任者の免状を所有している人が、乙1類や5類を受験する場合は、物理化学と危険物の性質のうち、5問が免除されます。

甲種については、乙種を有していたとしても、特に免除制度はなく、すべての問題が対象となります。

 

 

勉強法は?

どの種についても、法令、危険物の防火、消火方法、物理学及び化学の問題の3種に大別されるので、各分野でそれぞれ学習するのが良いと思います。

物理学及び化学については、甲種であっても、基本的な内容ですので、理系の方であれば、参考書をさらっと読むだけでよいかと思います。

高校生や、文系の方であっても、参考書を2~3周勉強すれば十分かと思います。

この分野の勉強の際に、物理、化学の一般的な事項を身に着けることがそれぞれの危険物の性質の理解につながる部分もありますので、まずはここから攻め、ある程度理解が深まったら、各種危険物の性質の勉強に進むのが定石かと思います。

各種危険物についての問題は、まずは対象の種に共通の性質を把握するのが良いと思います。

性質ごとに種別分けされていますので、逆に言えば、種別が同じものは似通った性質を持つということになります。

まず共通事項をしっかりと認識して、その後例外や個別の特徴を把握していくと良いと思います。

特に甲種の場合、すべての種別の問題が出ますので、種別ごとの大まかな性質の把握は重要だと思います。

個人的に最もとっつきにくいのが法令の分野かと思います。

指定数量や、施設の構造等、実務を行っていなければなじみのない内容が多く、内容を理解すれば導けるものではないため、地道に暗記を続けるしかありません。

実務経験のある方でしたら、実際の設備などを目にしたことがあるかと思いますので、ご自身の業務に関連のある部分から学習をはじめ、ほかの部分に理解を水平展開していくのが良いと思います。

 

一般的な合格までの勉強時間は? 

一般的に、合格に必要な勉強時間は、甲種で70~80時間、乙種で40~60時間、丙種で20~30時間だそうです。

1日1時間の勉強で、甲種3~4か月、乙種2~3か月、丙種1~2か月といったところでしょうか。

私の場合は、理系で、学生だったため、勉強の時間を取りやすかったこともあり、甲種を1~2か月程度の勉強期間で合格できました。

ご自身の専攻、経歴を加味し、過去問をざっと確認したうえで、受験までの勉強期間を設定するとよいと思います。

 

おすすめの参考書は?

 私のおすすめの参考書は 弘文社の「わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 (国家・資格シリーズ 103)」です。

内容がわかりやすくまとめられており、暗記しにくい指定数量等についても、語呂合わせが紹介されており、覚えやすいよう工夫がなされています。

多少記載の誤りがあるようですが、私は参考書はこの本のみで甲種に合格したので、致命的なものではありません。

 

 

 

 

問題集については、量が豊富なこちらがお勧めです。

まずは一周解いてみて、2周目以降はわからなかった問題を重点的に復習していき、最短での合格を目指しましょう。

 

 

 

 

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