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消毒用アルコールが70%な理由

 

今日は消毒用アルコールになぜ70%が多いのかについて調べてみました。

 

アルコールはなぜ除菌・消毒ができる?

殺菌・消毒といったらアルコールのイメージが強いと思います。

殺菌でしようされるアルコールはほぼほぼエタノールと思ってよいと思います。

エタノールの殺菌作用ですが、大きく分けて以下の2点があります。

・細菌やウイルス表面の膜(細菌の場合、細胞壁や細胞膜、ウイルスの場合エンベロープ)を破壊する効果

・細菌やウイルスのタンパク質を変性させる。

基本的には、細胞やウイルスの構造を破壊するということが主な作用となっています。

 

なぜ70%がよい?

まず、70%より薄い場合は、含まれるエタノールが少ないため、上記の効果が弱まり、効果を発揮するのに時間を要する、またはそもそも効果を発揮できないということになります。

また、70%より濃い場合ですが、この場合、揮発する速度が速いため、完全に効果を発揮する前に揮発しきってしまったり、表面のたんぱく質を急激に変性させてしまい、内部まで浸透しないため、効果が弱まるといったこととなります。

また、エタノールは可燃性の危険物であるため、濃度が高いと引火の危険性が高いというのも理由として挙げられるかもしれません。

きっちり70%でないとダメというわけではありませんが、おおむね70%程度が最も効率よく殺菌できる濃度ということとされています。

 

使用する際の注意点は?

上で説明したとおり、エタノールはタンパク質を変性させる作用があります。

これは当然人間の皮膚のタンパク質にも作用しますので、使い過ぎは人の肌にもダメージを与えます。

人の皮膚の表面の細胞は死んだ細胞ですので、多少乱暴に扱っても大丈夫ですが、傷がある場合や、目などの粘膜部分は弱いので注意が必要です。

また、70%に薄めているといえども、引火点は通常の室温より低いので、引火の可能性は十分にあります。

火気の近くでは使用しないよう注意が必要です。

 

使用にあたり、注意点もありますが、70%エタノールコロナウイルスにも有効というデータがあるそうですので、積極的に使用していきましょう。

 

 

 

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